・主な下水関連の温度差エネルギー
①外気との温度差エネルギー
冬、外気温が5℃前後であっても、下水温度は16℃程度です。この11℃の温度差がエネルギーとなります。
②汚泥焼却排熱の熱エネルギー
下水を処理すると有機物を多く含む下水汚泥が出ます。この汚泥を焼却する際に発生する煙から有害物質を除去するために、煙の洗浄等が行われます。この時、洗浄処理に使用した処理水には高い熱が残っています。これが、熱エネルギーとなります。
・温度差について
下水の水温は、人々の生活排水を取り入れており、年間を通じて温度が安定しています。また、地表より深く埋設された下水道を通るので、外気温の変動を受けにくくなっています。このため、下水水温は、真夏で28℃程度を維持し、真冬でも18℃を超えています。この温度差を利用して、夏は冷水を、冬は温水を、効率よく製造することができます。