① 吸収器
臭化リチウムは、気圧が低いときであっても、水蒸気を効率よく吸収することができます。その特性を活かし、水蒸気を臭化リチウムに吸収させます。臭化リチウム液は、水蒸気を吸収すると薄まるとともに温かくなるので、下水処理水で冷します。
② 再生器
薄くなった臭化リチウム液から水分を蒸発させるために、ガスを燃やして加熱します。水蒸気は、凝縮器へ送ります。濃度の高くなった臭化リチウム液は、吸収器へ送ります。
③ 凝縮器
臭化リチウムから蒸発した水蒸気を下水処理水で冷して、水(液体)に戻します。
④ 蒸発器
水は真空に近い0.01気圧では5℃で蒸発します。この性質を利用し、低圧の蒸発器内で水を蒸発させて、冷水を製造します。蒸発した蒸気は、吸収器に送られ臭化リチウムに吸収されます。
【冷媒】
圧縮、液化(凝縮)、膨張、気化(蒸発)を繰り返し、 自身の温度・状態を安定的に変化させて、熱を移動させるために用いられる媒体です。新砂事業所では、水が冷媒です。

ガス吸収式冷温水機設備 外観

参考 ガス吸収式冷温水機の原理(東京ガスのHP)